こんにちは。
提案について、やっとまとめることができました。
先延ばしをしてましたけど、思った以上に楽しかった。
気づけてよかったです。
早速ですが、今日の内容です。
上手に提案できない
みなさん、下のような悩みを抱えたことはありませんか?
- 思いついた事をすぐ伝えたところ、相手の怒りを買った。
- 定時間際に仕事を頼まれ、断れず代案も出せず引き受けてしまった。
- 提案しようと思ったが言葉にできず、もやもやする。
- いざ提案してみても、相手からの質問で焦ってしまい、しどろもどろになった。
- 自分の言いたいことを我慢して、妙な雰囲気になり気まずくなった。
上にあげたことは僕の実例です。
また、知り合いは「優しく注意をするはずがつい怒鳴ってしまう」と「上手に提案できない」問題に困っていました。
その原因のひとつに「何をどのように伝えればいいのか分からない」があると思います。
そこで、今回はDESC法(デスク法)を紹介したいと思います。
簡単にできる、とってもおすすめな方法です。
僕も何度も試して効果の大きさを実感していますし、学んだ講習に参加した別の方も効果があったそうです。
DESC法とは?
言いたいことを伝える方法の1つで、D→E→S→Cと4ステップで情報を整理し、順に伝えていきます。
(Describe:描写する、Exress:表現する、Specify:明確に提案する,Chose:選択する)
英語の語呂合わせで、机のデスク(DESK)と対応しています。
仕事場や家庭など机はよく見かけるので、方法自体を思い出しやすいと思います。
ただ、英語の苦手な日本人としては中身がちょっと覚えずらいですよね。
なので、本日、日本人による日本人のための語呂あわせを紹介します!
それは……「マジ来た」です。
何が来たのか?
待ちに待った助っ人?
それとも明るい未来?
皆さんは、何に来てほしいですか?
使い方
内容と順序
相手に説明する内容と順番は以下の通りです。
- ま:まわりの客観的な状況。
- じ:自分の感情や気持ち。
- き:協力のお願い。
- た:対応。(相手の返事を予想し、その対応)
1.まわりの客観的な状況(Describe:描写する)
まわりの客観的な状況を描写します。
自分が対応しようとする状況や相手の行動を、客観的に描写します。具体的な事実を確認するようにし、意図や態度など、主観的な内容は含めないのがポイント。
出典:「よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方 (こころのクスリBOOKS)、p86 」 ※以下、引用の出典は同様です。
2.自分の感情や気持ち(Exress:表現する)
自分の感情や気持ちを表現します。
「(私は)こう感じています。(私は)こう思います。」と伝えます。
余裕があれば、相手の気持ちに共感し表現すると◎
Dで描いた事柄や言動に対する、自分の感情や気持ち、あるいは相手の気持ちに共感し、表現します。相手に感情をぶつけるのではなく、「私メッセージ」で表現しましょう。
なお、「私メッセージ」とは、私のある表現。
私を主語とした表現に近いです。
例えば、「急げ!」を「私メッセージ」にすると、「私はあなたにもう少し急いでもらいたいです」
3.協力のお願い(Specify:明確に提案する)
協力のお願いを具体的に提案します。
D、Eを受け、提案をします。自分の行動、相手の行動、妥協案、解決策などを具体的に述べます。実行しやすい小さいことを提案するのがおすすめ。
4.対応(Chose:選択する)
提案に対する相手の返事をYESかNOで予想し、その選択肢ごとに対応します。
Sを受けた相手の反応を予測し、相手が同意したときと、同意しなかったときの結果を選択するセリフを考えます。
使用例
1.まわりの客観的な状況(Describe:描写する)
あなたはタバコを吸いますが、私はタバコを吸いません。そして、この場所は禁煙席に近いので、タバコの煙が流れてきますね。
2.自分の感情や気持ち(Exress:表現する)
私はタバコの煙でちょっと気持ちが悪くなってきましたが、あなたはむしろ一服したくなったかもしれませんね。
3.協力のお願い(Specify:明確に提案する)
あなたが喫煙席で一服してから、禁煙のお店に移動しませんか?
4.対応(Chose:選択する)
・Yesの場合
あなたがで喫煙席で一服しているあいだに、私は次のお店を考えおきます。
・Noの場合
では、私は今日はここで失礼します。
試してみた結果
結果
何度も試しましたが、特に思い出に残っている事を書きたいと思います。
僕は山登りをしているですが、山仲間から憧れのルートに誘っていただいた時の話です。
前々から行ってみたかったルートなので、行くと返事しました。
しかし、そこはジャンダルム、一般ルートで日本一厳しいと言われるコース。
出発の日が近づくにつれ、死の恐怖や体力不足で皆の足を引っ張るのでは?という不安が強まります。
恥ずかしい話、僕は不安や恐怖が溢れると、どうしていいかわからずドタキャンすることが多いのです。
若いときは、連絡もなしに逃げてしまうことも多々ありました。
でも、今回はDESC法により、自分の気持ちを伝え、状況次第で途中で離脱することを提案。
すると、相手も不安を抱えており、途中の離脱も含め相談しながら進めていこう、と言っていただけました。
そして、不安と付き合い、憧れのルートを踏破することができました。
「マジでジャンダルムに来たよ!」というワクワク、
難所通過後、振り返ってジャンダルムを仰ぎ見たときの、大きな達成感。
想像以上でした。
長くなってしまいましたが、つまりは「DESC法で想像以上の達成感がマジ来た!」のです。
そんなわけで、この方法は思い入れあるものとなっています。
ちなみに、山仲間から「一緒に行けて心強かった」とか、「写真とってくれてありがとう」と言っていただけました。
相手にとってもよい提案になったのかなと思います。
気づいた事
試してみて使えると思った事は次のとおりです。
- 話す順番と内容が決まっているので、伝える内容と順序に迷わず簡単に使うことができる。
- 相手を含む周りの状況をまず伝えるので、独りよがりにならない。だから、相手の希望にそった提案ができて、相手もうれしい。
- 提案に対する相手の答えを予測し対応を考えるので、気持ちに余裕が生まれる。また、断られても想定内なので必要以上に落ち込まない。
デメリット
デメリットとしては、相手によっては口論になる場合がある、ということでしょうか。
提案される事自体が嫌という人もいます。
そのように、まわりの状況を見て言うべきタイミングではないと判断したら、伝えないこともOKです。
観察しよう
こんなに便利なDESC法ですが、なぜ有効な解決策となるのでしょう?
それは「観察する」ことにあると思います。
決まった手順に沿うことで、迷わず周囲や自分の観察に集中することができます。
観察によって生じるのが気持ちの余裕。
すると、不安や怒りなどの感情に流されることが減ります。
そして、自分だけでなく相手にとっても、幸せな結果に近づきます。
何か困ったことがあったとき、一息ついて周りを見渡してみませんか?
ADHDの暮らしを楽しむ108の方法 その1
「提案をDESC法で楽しむ」
コメント